ブルーバックス

私と、夫とでは読書傾向が全く違っていて、ほとんどお互いの分野の本を読むことはありません。
けれども、前にも書きましたが、私は本を読むことが生活の一部になっているので、何かの都合で手元に本が用意できない時などは、仕方なく夫の本棚を物色して読む本を見つけてきます。



養老孟司さんや茂木健一郎さんの脳の話や、「竿竹屋はなぜつぶれないか」や「下流社会」など話題作を読めたのは、夫の本棚から探した本を読む機会があったからです。



昨日読んだのは「なぜヒトの脳だけが大きくなったのか」という本で、小難しい専門用語が不用意に使われていてすごく読みにくかったけれど、興味深く読めました。


一から九章で成り立っていて、各章の終わりに筆者の意見が書かれています。
各章のまとめは、小難しくて訳のわからない横文字と略語が並んだ本文とは、文体も内容も格段に平易化されていて、別人が書いたんじゃないかと疑いたくなるほどのギャップがあります。



これは、なにもこの本に限ったことではありませんが、大学の先生が自分の専門についての本を出されたほんを読むと、時々こういうギャップを感じます。