オイルマッサージ

施術の前に簡単なアンケートがあります。体の中の気になる部位や症状などを記入し、それに基づいて施術の担当者との面談。更に、好みの香りのオイルを選び、柚子茶を一杯ご馳走になり、いよいよ施術です。



個室は、六畳から八畳ほどのゆったりした空間で、部屋の真ん中にマッサージのベッドが置かれています。部屋の色調は落ち着いたチョコレート色で、絨毯の色も壁の色も茶〜ベージュで統一されています。部屋にはシンプルな化粧台とストゥールがあり、可憐な野の花がさりげなく活けてあったりして、一瞬で癒された気分になります。部屋の中には窓が無いのですがね天井が高いので圧迫感はありません。



そこで、着ているものをとって、これをつけてください、といって渡されたのが、紙のショーツです。昨今ではあまり下着売り場でも目にしないようなクリの深いハイレグタイプ。一瞬、前と後ろを間違えたのかと履きなおしてみましたが、それはもっと不自然だったので再び元に履きなおしました。
後日、友人たちに、この紙パンツの話をしたら、
「それは、イマドキの下着でタンガタイプのパンツだったのよぉ。マッサージしてくれたお姉さんはきっと、あらやだ、このお客さんたら、パンツの前後ろを間違えているわ、と思ったんじゃないの?」
とか、もっとキワドイ会話が飛び出しましたが、割愛します。



まず、うつ伏せの状態でベッドに横たわり、上から大判のバスタオルをかけて横になっていると、程なくして担当のマッサージお姉さんが入ってきました。お客である私は、まったくのセレブの扱いです。
「照明を落とさせていただきます。」
「失礼いたします」
「○○はいかがでございましょうか?」
中学校では、最底辺の生徒に「くそババア」呼ばわりされている身にとっては、こんな扱いに、身も心も癒されます。


夢見心地で背面を揉み解された後、
「恐れ入りますが、仰向けになっていただきます」
といわれ、今度は体の前面のマッサージに入ります。
心配していた全裸マッサージでしたが、大きなパスタオルで全身が包まれていて、腕の部分なら腕の部分だけのタオルがめくられてマッサージされますから、違和感はありません。