ホットカーラー

もともと不器用な私ですが、ことに髪の毛のセットに関しては、ド素人中のド素人。
私の母の考えで、生まれてから大学に入るまでの18年間は、常にショートヘアーで過ごしたことが、この不器用さの原因になっていると思います。
大学生になって、念願のショート脱出を図り、生まれて初めてうなじが隠れるらいの長さになったわけです。考えてみれば、ボブのミディアム丈というのは一番扱いにくい髪の長さでした。ぼさぼさしている私の頭を見て母は鬼の首をとったかのごとく
「ほら御覧なさい。ショートヘアが一番楽だし、見た目もスッキリしていいのよ」
とのたまったものです。

確かに、ボブのミディアムの自分の髪の毛を扱いあぐねて、結局はショートに戻したのでした。



ところが、これが大きな間違いだったことが、この一〜二年で判明しました。
髪を縛ってアップにすれば、どんなにひどい寝癖でも、どんなに痛んだ毛先でも三分で無かったことに出来るのです。


ところが、縛ってアップにするという「基本のキ」のようなヘアスタイルでも、美容院でしてもらうのと、自分でやってみるのでは雲泥の差がつくのです。
「当たり前じゃん。プロがやる技には敵わないに決まっとるっっ」
と、思いますか?
私もそう思っていました。


前回のヘアダイのときに、美容院さんに聞いてみたら、意外なコツを教えてもらえたのです。何でも聞いてみるものですね。
アップの髪が上手く決まるコツは、結う前に、髪を巻いておくという一手間で、その一手間が仕上がりを大きく左右したのでした。
ぶきっちょさんでも失敗なく髪を巻くには、ホットカーラーが一番です。髪をセットしてもらったら、最低でも3000円はかかりますよね。でもこのホットカーラーなら、3000円の投資でいつでも簡単に髪を巻けます。
ドライヤーでブロウするにはテクニックが必要ですし、ブローしている間はうるさくてテレビも見られませんよね。ホットカーラーはテクニック要らずで、しかも巻いてしまえば、その後はテレビも見られるし家事も出来ます。
もっと早く出会っていたら良かったと思える道具の一つです。