サプリメント   ④

アメリカでは、小児科の先生から、マルチビタミンとカルシウムのサプリメントを子どもに飲ませるように言われていました。
買ってしばらくは飲ませていたのですが、とてつもなく大きくて(チューアブル)、人工的な味付けのサプリメントを我が家の子どもたちが受け付けなかったので、長続きしませんでした。



今にして思えば、アメリカの医者が子どもにサプリメントを薦めるわけが分かります。
アメリカの子どもの食生活は、私たち日本人の一般的な家庭の食生活からすると、かなり偏っているように思えました。

息子Aは、何度かアメリカ人の家庭に泊めて貰ったことがあるのですが、朝昼晩の食事がマックのハンバーガーとソフトドリンクという家庭もありました。もちろん、食生活に気をつけている家庭もあるのかもしれませんが、一般的に、カロリーは足りているでしょうけど、ビタミンは足りてないよね、という印象でした。
そういう食生活を反映してか、小児科では、子どもにビタミンのサプリメントを飲ませることを推奨していたのだと思います。

そのせいか、とてつもなく偏った食生活をしている割には、みな健康に過ごしているように見えました。
サプリメントの種類も多いし、日本に比べたらたいへん割安な価格設定になっているのも、親しみやすい理由でしょう。前出のキオーレオピンは、日本の半額以下でしたし、カルシウムやビタミンEのサプリメントは、具体的には金額を覚えていませんが、
「やっすぅ〜♪」と思った記憶が残っています。


医食同源という言葉が示すように、本来なら、食事として摂取した栄養が体に入るのが一番の理想でしょう。ただ、現実問題として我が家の場合は、「特定の栄養が足りなかった」と思わざるを得ないような症状と、それをサプリで克服した経験をふまえると、サプリメントは、これからの私たちの生活に不可欠になっているものかもしれないと感じるのです。

半信半疑どころか、一信九疑から始まったサプリメント顚末記ですが、次第に我が家にも定着しつつあります。