バンのパン屋さん

週に一回くらいのペースで、JAの駐車場にバンのパン屋さんが登場します。
私が焼きたてメロンパンを売りにしたパン屋さんを初めて目にしたのは、今から五〜六年前だったでしょうか。
バンの中に、オーブンが載っていて、そこでパンを焼いているというスタイルです。
今では、そう珍しくないかもしれません。


JAの駐車場に現れるパン屋さんは、曜日が決まっていないようで、いつでもほしい時に買えるというものではありません。だから、バンを見つけるとちょっと嬉しくなります。
売っているパンの種類は、メロンパンとそのバリエーション(チョコチップとかイチゴメロンパンとか・・・・)、それとデニッシュとそのバリエーション。調理パンはなくて、甘い系の菓子パンがメインです。
お値段は、一つ130円〜で、チョコチップが入ったり、クリームがつくと、10円から20円アップになります。



ほんとうに焼きたてのホカホカで、辺りにはパンが焼ける甘い香りが漂います。あの香りを嗅いだら、必ず立ち寄りたくなってしまいます。



ところが、ここのパン屋のご主人は、ちょっと商売が下手、というか、早い話が愛想なしなんです。
私は、帰宅途中に、このバンを見ると必ずといってといいほど立ち寄っているのですが、
「いつもありがとう」とか「今日も来てくれましたね」とか、そういうお愛想どころか、ニコリとされたこともありません。
別に、40過ぎのくたびれたおじさんにニコリとしていただかなくてもいいっちゃいいんですけど・・・・・



もう一つ気になるのが、お金のこと。
お金の支払いをする、小さなお皿があるのですが、おじさんは、前のお客さんが支払ったお金を回収しないでそのままにしていることが多いのです。
JAに野菜を買いにくるようなお客さんに、そう悪い人はいないのかもしれませんが、おじさんが後ろを向いた隙に、簡単にお金が取れてしまいそうなんです。
私の観察によると、おつりがある時はいいのですが、ちょうどで支払ったときに、取り忘れが多いようです。



そんな細かいことを気にする私は何なんだ、という気もしますが、毎回、おじさんがお金を回収してくれる姿を確認してから、バンの前を立ち去っているのです。