花火

日本の夏の夜の楽しみといったら、打ち上げ花火。
昨日は、何十年ぶりかで打ち上げ花火を見に行ってきました。
毎年、遥か遠方から響いて着るドーーーンドーンという腹に伝わるような打ち上げの音を聞くたびに、
「一年に一回くらいは間近で打ち上げ花火を楽しみたい」
という思いはわき上がるのですが、暑さ・人ごみ・その後の疲労を考えると、二の足を踏んでしまうのでした。


昨日花火見物を敢行したわけは、夫の勤め先の会社に研修にきているアメリカ人を、せっかくのウイークエンド、寂しい宿舎から連れ出す名目があったからです。


会場に着くまでは、ものすごい人ゴミで、ちょっとメタボな体型のアメリカ人二人は、全身大汗をかいて窮屈そうでした。満員電車は初の経験なんでしょう。まあ、なにごともその国でしか経験できないことですから、本人にはいい経験になったと思います。


花火の種類も大きさも昔とは比べ物にならない進化を遂げているのですね。
私も久しぶりの花火見物だったので、今時の打ち上げ花火の豪華さには目を見張らされました。
川沿いの道路に腰を下ろして、頭上一杯に展開される色とりどりのさまざまなデザインの花火は、この「世の極楽」。
風向きによっては花火の灰が降ってきて、これがまた臨場感を盛り上げるのです。


こんなに天気の良い夏の夕べなのに、透明なビニール傘をもっている人を見かけるのはなぜ?と、思ってといたら、ちゃんと理由がありました。
降りかかる灰を被らないように、且つ、花火が見られるように透明でなければならないのです。
さすが!何事にも精通した人というのは、ちゃんと正しい鑑賞の仕方を身に付けているのですね。


一つ学習したことがあります。
私たちは、花火大会終了の三十分前に会場を後にしたのですが、駅までの道も、駅構内でも身動きがとれないような人ゴミでした。もう15分早く出るべきだったと反省しました。
特に、子供連れの場合は、ちょっと早めに切り上げて帰った方がいいかも。