嫉妬深い子

去年、我が家の居間に空気清浄機がやってきました。
トリインフルエンザのウイルスや、花粉を取り除いてくれる働きを期待しています。



この空気清浄機君、空気をきれいにして、においもとってくれます。
空気がきれいになっているかどうかは、実感できませんが、臭いをとってくれるという点では、ものすごい成果を発揮しています。とにかく、ものすごい優れものです。
例えば、前日の晩ご飯がカレーライスだった場合。
翌朝、居間のドアを開けると、今までは、昨日の晩ご飯のメニューが何であったかすぐに思い出させてくれるカレーの香辛料が部屋一杯に充満していたものです。
ところが清浄機君が来てからは、コンロの上の鍋をのぞいてい見るまで忘れているくらいなんです。


本当に良く働いてくれます。



この空気清浄機君、図体は大きいですが、普段は存在自体を忘れて仕舞うほど静かに控えめに仕事をしています。
ところが、いったん臭い検知するとターボがかかって「ブゥーン」と強力に働き始めるのです。
と、いうことは、食卓に湯気の立つような料理が並ぶと、とたんに「ブゥーン」となり、コンロの上の鍋の蓋がコトコトしだすと「ブゥーン」で、パンやケーキが焼きあがるころになっても「ブゥーン」と言い出すのです。
機械にしてみれば、香ばしい臭いも厭な臭いも「臭い」としか検知しないのでしょう。



息子Bが一言こんなことを言いました。
「この空気清浄機って、食卓に美味しいものが並ぶと、なんだか機嫌悪くなるね」そうなんです!
私がずっと感じていたのは、その感じだったんです。
この空気清浄機君、嫉妬深いんだ。