着る女

またまた面白いエッセーを書く作家を見つけました。
筒井ともみさんという方です。
作者紹介には、数々の有名なテレビドラマや映画の脚本を手がけたことが書かれていました。
家族ゲーム」「スティル・ライフ」「小石川の家」「雪子」「センセイの鞄」「それから」「失楽園」「阿修羅のごとく」「嗤う伊右衛門」など。


この中のいくつかはテレビで見たことがあります。
すごく面白かったと記憶しています。
ド素人の私の感想ですが、作風としては、私の大好きな向田邦子さんに通じるような気がします。


一度読んでいただいたらすぐに分かりますが、筒井さんは、幼年期から成人するまでの20年間、普通の人が経験しないような世界で生きてきた人です。
自分のオジサンとオバサンが売れっ子俳優・女優で、母親の離婚を期に彼らと生活を供にしていたという人なのです。
経済的には恵まれた生活を送っておられたようですが、何となく儚げで危うげな気配をまとっていた幼少期であったように感じました。



今度はエッセーではなくて、小説を読んでみたいと思います。
作品としては、「月影の市」「女優」「食べる女」「続・食べる女」「うつくしい私の体」が紹介されていました。
今度図書館で探してみます。