冬太りの話

私が実家へ行くと、もうすっかり「○○さんちの猫」の顔になって、逆に私を迎えてくれます。


家猫として飼われている猫でも、夏痩せして冬は太る傾向があります。
お捨てとして、一匹で生きてきた猫なので、寒い冬を乗り切るために、体につけられるだけの脂肪をつけようとしているのか、この時期はパンパンに膨らんでいます。
また、その膨れ具合もかわいいです。


私が実家を訪れて、家の前に自動車を停めると、すぐにボンネットの上に上がってきます。
きっとエンジンでボンネットが暖かいのでしょう。
パンパンに膨らんだ丸い物体がボンネットの上にちょこんと乗っているのを初めて見たときには、黄昏時だったこともあって、一瞬何だか分からなくて驚きました。


そういえば、昔は、散歩している犬が、猫の姿を見ると目の色を変えてワンワン執拗に吠え掛かったりしていませんでしたか?
近頃の犬は、上手くしつけられているのか、猫の姿をみても、見向きもしませんね。
私の家の前の道は、夕方になると多くの愛犬家が散歩するのですが、隣の家のミーちゃんの姿を見ても、みんな知らん顔してご主人さんと仲良く散歩を続けています。


ちなみに、お隣の猫のミーちゃんも、冬になるとパンパンに膨れていて、お腹の贅肉が地面に届きそうなくらいに肥えています。
猫の偉いところは、夏になると、ちゃんと痩せられるところ。
人間も是非見習いたいものですね。