捨て猫救済

私の友達が、猫を飼い始めたというので、見せてもらいました。
その猫ちゃんの出自がすごいミステリアスなのです。



友達は、その猫を、インターネットの猫養子みたいなサイトで見つけてきました。
何回かネットでやり取りして、猫の飼い主から「この人なら大丈夫」との審査に通過すると、一度猫に会いに飼い主の住むマンションへと出かけてきました。
瀟洒なマンションのドアを開けると、20匹の猫と年齢不詳で職業カウンセラーという女性が、ロングドレスをお召しになった姿で現れました。
そして、美しいマンションの部屋は26度に設定してあり、空気清浄機が何台も部屋に置いてあって、全ては猫のために・・・・という状態にしてあったそうです。
縦横一メートル奥行き50センチほどの二階に仕切られたケージが壁面に上下二段に並び、それぞれの猫が個室を持っていたそうです。



しかも!



なんとその場では猫は手渡されず、この面会は要するに、猫の飼い主が、新しい飼い主となる友人を査定するという形式のものだったみたい。
日を改めて、今度は飼い主さんが、友人宅を訪れ、養子になる猫の新しい飼い主の家を見に来て、初めて猫が手渡されたのです。
私が訪れたときは、まだ一ヶ月のお試し期間で一ヵ月後に再び飼い主が見に来るんだそうです。



こういっちゃあなんですが、なんの変哲もないキジ猫で、特別な種類の猫ちゃんではなかったし、すでに生後八ヶ月ということで、子猫の持つ特有のかわいい時期は過ぎてしまっていたので、「子猫」を想像していた私はちょっと拍子抜けしてしまいました。
そして気になるお値段は「タダ」。
猫には避妊手術が施してあって、しかも、猫を飼うためのケージは無期限で貸し出してくれているとか・・・・・
一ヵ月後に、「お志」をいただければ結構ですとのことだったそうですが、そう言われる方がかえって悩むなぁ。
これだけ大切にされている猫には、いったいおいくらくらいの「志」が適当なんですかね?