ブラッド・ピット様   その二

パパイヤ鈴木ヘアーも、ロングヘアーも、モヒカン、スポーツ刈りも、坊ちゃん刈りも却下して、一体どんなヘアースタイルならいいの?



いろいろ考えた結果、ブラッド・ピット様のようなヘアスタイルならいいんでないかい?という結論に達し、インターネットで検索することに。
プラピ様のヘアスタイルの特徴としては、サイドを短く刈り込み、前はスポーツ刈りよりは若干長めで上に立ち上げつつも、よく見ると七三辺りで分け目が付いているというものでした。



いいじゃん。これだけサイドが短ければ、寝癖で頭が変形することは起きないし、ある程度フロントにボリュームがあって分け目をつけることで髪に流が生じてカッチカチのスポーツ刈りみたいな固さがない。



息子Aは、床屋さんで、インターネットから打ち出したプラピの写真をみせる度胸がないといいます。
ましてや口頭で説明することなんか絶対に無理、と言います。
それで、高校二年生にもなって、母親に床屋さんについていってもらって、こういう風に切って下さいと写真を持参して説明している横で、ひたすら顔を伏せている無力な息子という超恥ずかしい役を演じてきたというわけです。



出来上がりは、ブラッド・ピット様とはいきませんでしたが、今までで一番垢抜けた雰囲気に仕上がっていました。(・・・・と、母は思っています。)