ブラピ様 パート2

以前、息子Aが散髪するとき、プラピ様の写真を持っていって
「この髪型にしてください」
といって切ってもらったことがあるという話を書きました。


息子Aは、プラピ様の髪型自体には不平不満はなく、むしろ気に入っているようでしたが、理容師さんにプラピの写真を見せて、
「こういう風にしてください」
と言うのが死ぬほど嫌だといい張り、ぼっさぼさの頭のままになっていました。




私と息子のやり取りを聞いていた夫は
「床屋へ、スターの写真を持っていくなんて、そんな恥ずかしいことはやめてくれ」
というのです。
「じゃあ、なんて言って切ってもらうの?」
「そんなもん、適当に短く刈ってくださいでいいだろう」
「え゛〜、もしも自分が理容師で、客が適当に切ってくださいって言ったら、困るでしょう?」
「別に困らん」
と、もう少しで夫婦喧嘩にまで発展しそうな勢いでしたが、ハッと我に返った夫は
「まあ、べつに好きなようにすればいい」
と、身を引いたのでした。



そんな成り行き上、何が何でも息子ABをブラッド・ピッドにしなくては!
というわけで、二人の息子をなだめすかして、半ば脅して床屋へ連れて行ってきました。
「最悪、今回だけはこの写真を持参して、切ってもらい、次回からは、この髪型をなんと呼んだらいいか教えてもらっておいで」
というと、しぶしぶ写真を持って店に入って行った二人。


出来上がった髪型は、母・息子A・Bともに満足のいくものでした。
「で、床屋さんは、次回からこの髪型のことをなんと呼べと言ったの?」
「あ〜、次回からもやっぱり写真を持ってきてくれと言った」
「それ御覧なさい。適当にしてくれ、という客が一番困ると思うよ。」
というわけで、現在、二人の髪型は、一応ブラッド・ピッドを模したすっきりとしたものになっています。