小学校の先生方へ

世間的には、中学の一年生から三年生の中で、一番扱いにくいのは二年生なんじゃないのか、と思われているのではないでしょうか?
私も、実は二年生が一番扱いにくい学年なんじゃないかと思っておりました。
ところが、どっこい。一番扱いにくい学年というのは、一年生なんです。



今までの六年間の経験と、他の先生方の反応から、 「一年生は厄介だ」というのが私の結論です。



この際、はっきり言わせていただくと、小学校での生活指導が甘すぎるのではないかと思うのです。
ここ数年は、幸いにも二年生と三年生を担当しておりますから、直接一年生のクラスに入っていませんが、職員室で見聞きするかぎり、一年生には手を焼いているのがよく分かります。



去年までご一緒していた非常勤の先生のうち三人は一年生のクラスで教えておられました。
かの先生方とは、机を並べて給食を食べたものです。まずは三人の愚痴を聞いてあげて、とにかくストレスを発散させてあげないと、胸が一杯で給食が食べられないというくらい強度のストレスを感じておられました。
教室内をウロウロする子、暴力を振るう子、一時間中後ろの人としゃべり続ける人、つまらない野次で弱い生徒を中傷する人、人の作品の写真を破って仕舞う人、教室から出て行く人。
こういう生徒が、特に集中しているクラスがありました。
このクラスに行くことがある日は、講師のみなさん、特に憔悴していました。
ちなみに、今年も、中学一年生を担当している非常勤・常勤の講師は眉を顰めています。
担任の先生も、私の見る限り憔悴状態かな?



授業中は席に座るとか、前を向くとか、私語を慎むとか、教科書を持ってくるとか、信じられないようなことから教えているのが、中学一年を担当する先生なのです。
何か思い違いをしたまま小学校を卒業してしまった生徒が多くて、本当に困っていいます。



今、私が担当している三年生も、一年生当時は「ケモノのようだ」とALTの先生が嘆いていたほど問題の多い学年でしたが、中学の二年間、先生方の多大な尽力と根気のおかげで、突飛な行動をする問題のある生徒はクラスに一人くらい。
こういう生徒は、自分の同類がいると勇気百倍で俄然パワーを発揮するのですが、一緒に騒いでくれる手下がいないと、一気にパワーを失くすのが特徴。
クラスのみんなが成長してくると、授業もやりやすくなってきます。