架空発注

またまたニュースで千葉県での不正な経理が発覚しましたね。
業者に文房具など架空の発注をして、そのお金をプールして30億円もの大金を蓄えたという、常套手段のお話。



ふと思いました。
一昔前、奥さま向けの雑誌の家計応援の特集には、こんな記事が載っていませんでしたか?
「つもり貯金で100万円ためましょう」みたいな。
つまり、スタバで350円のコーヒーを飲んだつもり。それで自分は水筒の麦茶で喉の渇きを癒す。その350円はスタバで使うはずのお金だったので、他のものには使わないで貯金する、という世にも涙ぐましい貯蓄術のことです。
想像力が欠如しているので、「〜つもり」は実行できそうもありませんが、この記事には驚かされたので、よく覚えています。



それで今日のニュースを聞いていて、突然あの「つもり貯金」の記事を思い出しました。
県庁の不正経理のニュースでも架空請求していたのは文房具でしたよね。
「つもり貯金」の性質上、大きな金額は動きませんよね。コーヒー一杯分とか、せいぜいファミリーレストランの食事分とか・・・・薄型テレビ一台分という「つもり貯金」をする人もいるのかなあ?
とにかく、日々の小さな節約の中からひねり出せる金額なんてたかが知れています。
詳しくは判りませんが、30億円は一年や二年で貯めた金額ではないでしょう。

そんな脈絡できっと頭の中で「不正経理」の話と「つもり貯金」の話がつながったのだと思います。




ところで、私の脳は「不正経理」と「つもり貯金」の大きな違いを忘れていました。
「つもり貯金」は身銭を切っているけれど、「不正経理」は架空請求をして貯金したお金の出所が税金だったってことよね。
「つもり貯金」には涙ぐましさを見て取れますが、「不正経理」には狡さが見て取れます。
人のお金(税金のこと)は取れるだけとっとこ、みたたいな狡猾さが嫌よね。



税金を大切に使う方法は、自分のお金と同じだという認識にすることなんじゃないの?
方法としては、予算を使い切るんじゃなくて、家庭の主婦がやりくりするように、予算内でうまくやりくりしたあとに残ったお金は正々堂々と貯金できるようなシステムにすれば、無駄を省いて節約に精を出すと思うんだけど・・・・
ド素人のオバサンが自分ちの家計の話と比べたって、笑われてしまうだけでしょうけど。
裏を返せば、ド素人のオバサンですら、この手の報道には関心を寄せているってことですかね。