PTA活動の難しさ

昨日は、息子の学校地域父母懇談会の忘年会でした。
我が家は高校生と中学生が同じ学校に通っていて、たいてい「父母懇談会」という会では、上の子供の名簿で会の席が設けられてきました。
今回は、下の子供の名簿で席がしつらえてあって、あまりお目にかからない中学生のお母さん方とご一緒させていただきました。



たまたま今回三人席で一緒になった方は、お二人とも女医さんでした。
一人は開業医で、一人は勤務医さんです。(ちなみに、ご主人も医師です)
お二人ともさぞやリッチで優雅な生活をお送りかと思いきや、口を揃えて
「子供には、ご飯をたべさせてやるだけで精一杯です」
とおっしやる。


朝、九時の診療開始で、朝の部が終わると、急いで家に帰って晩ご飯を仕込み、今の時期だとインフルエンザの患者が多くて夜の九時まで診療が続くとか・・・・・・
昼は、本当は、まずいすに座ってお茶でも飲んでから食事の支度をしたいけれども、一旦座ってしまったら、二度と立ち上がる気力がなくなるので、座らないで作業をするそうです。
こんなに忙しい生活なのに、小学校時代には、「全ての親は平等です」という大義名分の下に、廃品回収だの、草取りだの、バザーだのというPTAの活動は目こぼしなしだったそうです。


では、一体どうやってやってきたのか?
どうしても時間が合わないときには、代診の先生を立てる。
廃品回収などは、時間を八時から始まる作業を、一時間繰上げで七時開始とし、その代わりに自分が責任者となって取り仕切ってきたそうです。



確かにさぁ、職業に貴賎は無しとはいいますが、こういうのもなんだかなぁ〜という気がします。
ちなみに、彼女は同小学校の校医をしていて、学校には貢献しているのに、「それはそれ」、と言われたそうです。
なんか「弱いものいじめ」の原型を見た気がしました。
(弱いというのは、この場合は弱い立場という意味です)


PTA活動は確かに大切ですが、今の世の中のように、ほとんどの母親がパートにせよ正規にせよ外で働いているという現実を考えて、形を変えていかないと、ますます女性の立場を縛ることになりませんかねえ。
ま、うちは済んできたことなので、あれこれいうことはないんだけどね。