オストメールフィルハーモニカー

昨日は、オストメールフィルハーモニカーの定期演奏会を聞きに行ってきました。

某高校のOBのオケです。男子校なので、全員男子です。
面子を見ると、時々現役の高校生の名前を見受けられました。舞台上の団員の年齢層は、30代から20代の若手ばかりでした。


昨日の演目一曲目は、リヒャルト・シュトラウスの「四つの最後の歌」というのをソプラノの佐々木典子さんというソリストを招いての演奏でした。
歌曲にはあまり縁が無いので、初めて聞く曲でしたが、伸びやかな声質にはうっとりさせられました。
30分くらいで一曲目(アンコールなどすべて込み)が終わって、早々と15分の休憩。


二曲目はブルックナー交響曲第九番
ブルックナーって聞いたことあります?
私は、唯一大学生の時に、岡山大学の創部何十周年かの記念演奏会というので、ブルックナーの四番を聞きました。
とにかく長くて全楽章でホルン・ペット・トロンボーン・チューバが炸裂するような(本当に炸裂したどうかは?ですが、イメージでいうとそんな感じ)曲だったという印象がありました。


ブルックナー交響曲第九というのは未完成で、終楽章がないそうです。今回は、コールスさんという方が補筆完成させた版だそうです。
私は初めて聞きましたが、とにかく驚きました。
一楽章から終楽章まで80分くらいはかかってました。
これで一曲です!


曲の長さに驚いているのではありません。
やはり私のイメージどおり、一楽章から金管楽器がなりっぱなしでした。一楽章が終わったとき、思わず腕時計を覗いてしまいました。25分でした。疲れた〜。よし、二楽章は少しはゆったり聞けるでしょう、と思ったのもつかの間、フォルテが三つも四つもついているようなすごい迫力で、迫力でいったらはるかに一楽章を凌いでいたわ。二楽章は、一楽章以上に肩が詰まってしまいました・・・・
コンマスの弓の毛は20本くらいバチバチに切れていました。


三楽章に入る前にチューニングがあって、終楽章までまた一気に演奏。


朝から食卓にすき焼きが出て、「わっ、今日はどうしたの?豪華すぎないか?」と言っていると、次に300グラムのステーキが出てきて、あれよあれよといっているうちに更にうな重とてんぷらのセット、そして最後にデザートでガーンとハーブズのケーキがホールで出てきた、みたいなイメージです、食感にたとえるとすると。


オストメール、このオケはただ者じゃないっっっ。
上手いし、なんと言ってもピチピチの若い男の子が90人以上も力の限りに演奏しているんですよ。
迫力が違います。
去年聞いた東大オケ(私ナンチャッテ、大絶賛のオケ)よりも、迫力という点では勝ってます。
2000円で、これだけの曲を演奏するなら、絶対に聴き得です。2011年の1月16日に、ハンス・ロット交響曲第一番というのをやるそうです。