宿題

二学期の期末テストの後で、パネルディスカッションを意識して、「意見文」を書いてもらいました。
テーマは、「リサイクルしてはいけない」という文章を読んで、リサイクルと、どう付き合うかという意見を書いてもらうというものです。
要旨は、ペットボトルを例に挙げて、一般の人はリサイクルは良いことだと思ってせっせと分別と回収に協力しているが、実は、見えないところで思わぬ経費を食っているというものです。
例えば、新しくペットボトルを作るより、リサイクルのペットボトルを使う方が三倍もコストが掛かるというのだ。
また、消費者は、ペットボトルを回収箱にいれた時点で、目の前からボトルが消えて見えなくなるわけで、これで終わったと思いがち。でも、実はそのボトルを運ぶ人、異物が入っていないかを選別する人、きれいにする人など、見えないところで私以外の誰かが労力を費やしています。
本当のリサイクルに掛かっている経費と労力は、私たちの目に見えていない、という指摘をしています。



生徒に書いてもらったのは、原稿用紙二枚程度の短い文章なんだけど、テーマが衝撃的だっただけに、今までにないよい食いつきで、けっこうすらすらと書いてくれました。


さて、宿題という今日の題名ですが、私の宿題だったのです。
冬休みにゆっくり読んで評価しようと思っていたのですが、宿題とは尻に火が付かない限り取り掛かれないものなんです。
いよいよ明日、生徒に返却するという段になって、初めて重量級に重い腰を上げて、作文を読み始めました。
午前中いっぱい使って、じっくり読みました。
考えてみたら、彼らとの付き合いも四十数日で終わりです。


国語の場合、生徒にも負担が大きいようですが、実は一番大きい負担を抱えているのは宿題を出した先生なんです。トホホ・・・