負けるな、坂本竜馬

NHKの大河ドラマ、順調な滑り出しで、長年のファンとしては満足のいく一年になりそうな嬉しい予感がしています。
前回の直江兼続のドラマは、演出がイマヒトツだった気がします。
もちろん主演の妻夫木君はかわいいし、その他のキャストの中に大根役者がいたとか、ミスマッチの役だったとか、そういう不満は一切ありません。
ただ、演出が垢抜けなかった・・・・と、素人は思いました。


それに比べると、今年のドラマには去年とは違う面白みが感じられます。
第一、セットがいい、カメラワークがいい、キャストがいい、話の展開がスピーディーでいいじゃないですか。


主役の福山さんはもちろんとして、準主役の香川さんが、すごくいい。
うっかりすると、主役を食っているほど上手いですね。
あの汚れ役が、あそこまで自然体で演じきれる役者さんって、そういないのでは?

黒くすすけた歯。
テラテラに脂ぎった肌。
画面を通しても体臭が届きそうな汚い着物。
自己中という言葉はアイツのためにあったのかと、錯覚しそうなほどの性格の悪さ。
ものすごいインパクトで岩崎弥太郎が訴えかけてきます。
身分制度という理不尽さ。


しばしば弥太郎が竜馬に向かって言う、
「おんしは恵まれとっちゅう」
という台詞は、ぜひともうちの息子たちに聞かせたいです。
(今年は、私と夫の二人だけで見ています)
地べたを這いずり回る生活から、どうやって抜け出していったのか、そちらの方もドラマが楽しみです。