霧の旗

昨夜九時からの二時間ドラマで、市川海老蔵さん主演の霧の旗を放映しているのを見ました。
毎週連続の一時間ドラマは、なかなか続けて見られないのですが、昨日のような一話完結のドラマは新聞をチェックして、面白そうだと思ったら見ています。



役者さんでは、香川照之さんを高く評価しているのですが、昨日の迫真の演技を見て、海老蔵さんの評価も一気に上昇しました。
昨日の「霧の旗」は、松本清張氏生誕100年記念という作品でした。
テレビ欄には、三人の魔性の女に振り回される傲慢敏腕弁護士と書いてありましたが、どこに魔性の女が三人いたのかなぁ?と今も疑問が残っています。確かに魔性の女二人はおりました。もう一人は誰を指すのか?



歌舞伎界のプリンス現代劇初主演ということも書いてありました。
初主演でこの演技は、やはり芸の道に生きてきた人だからこその迫真の演技でした。
傲慢で鼻持ちならないセレブのオーラは、特に自然に感じてしまいました。(ちょっと意地悪ですか?)
愛人の径子との熱々ラブシーンもすごく自然で、なんか新婚生活の障害になるんじゃないか・・・とヤキモキしたり。(余計なお世話でした・・・・)
なりふり構わず土下座したり、証人の桐子に追いすがる様子の演技も上手かった。



トレンディードラマ(イマドキはこんな風な呼び方はしないのかもしれません)に出てくる、カッコいい若手の男の子には、ここまでの演技はできないよね。
どうすれば自分をかっこよく見せられるか、という下心というか色気というか、ちょっとした仕草に透けて見えちゃうんだわ。
その点、海老蔵さんのは、わざわざ自分をかっこよく見せる必要はないので、役に没頭できるのでしょうねぇ。
(オバサンの勝手な解釈です)


昨日は、二時間じっくりと松本清張作品にのめりこんで楽しめました。