ひばり

今、我が家の近辺で、ひばりさんが巣を作っているのか、一日中、楽しげなひばりのさえずりが聞こえてきます。


ひばりといえば、昭和の歌姫「美空ひばりさん」を連想しますが、歌姫に相応しいどんぴしゃりのネーミングだと思いました。


耳に心地よいことと、飽きないことと、ずっと続くということが特徴です。
喉自慢の野鳥といえば鶯ですが、鶯は一曲と一曲の間のインターバルが長いのが特徴です。テノール歌手が朗々とアリアを歌って、盛大な拍手を受け、その後再びピアニストともども舞台袖に引き下がり、しばらくしてからまたもったいぶってステージに現れる、みたいなイメージ。
一方のひばりは、デビューからのヒットメドレーを歌い続けているという感じかな?ポップミュージックのスターのイメージ。


雨が降るとひばりの鳴き声が聞こえてきませんから、巣の中でじっとしているのでしょうか?
ところで、ひばりの巣って、どういうところに作られるのかしら?


鶯で思い出したことがあります。
鶯のあの美声も、一朝一夕に出せるものではないことをご存知ですか?
春まだ浅い時期に、聞かれる鶯のさえずりは声が裏返ったり掠れたり途切れたりして、まだまだ未熟。
ところが、一ヶ月もすると、「よいか、者ども。静かにお聞きっ」とちょっと居丈高な感じの美声で、「ホケキョー」を披露しています。


鶯まねっこ笛で、「ホーホケキョ〜」と吹いてやると、「なにい〜、わしの領地で囀るとは100年早いぞ」と、直ちに逆襲してきます。
「ホーホケキョ〜ホーーーキケョ〜ホーーーーー・・・」
と、対抗意識満々で返してきます。


嘘だと思ったら、来年の春に、鶯のさえずりを聞いたら、試してみて下さい。


どこかにひばりのまねっこ笛が売っていないかなあ。ひばりでも試してみたいです。