ゲリラ豪雨

これから夏にかけて、ニュースでしばしば耳にするのがゲリラ豪雨という集中豪雨の話題です。
一昨日は九州での様子が流れていました。
現地では雨が降っていなかったのに、いきなり土砂崩れが起きるとか、洪水が起きるっていうところに、自然の底知れない猛威を感じます。


私たちも、自分の目の前で土砂降りの雨が降れば、それなりに危機意識を持って対応しますが、目の前で起こっていないことまで、想像するのは難しいですから。


少し前にNHKスペシャルで、台湾で起きた超大型の土砂崩れで、村が一つ消滅してしまったという番組を見ました。
土砂崩れという表現では済まされないような酷いものです。山の表面の土が崩れ落ちるというのではなくて、もっと地下深いところの地盤が地層ごとすべり落ちてきて盆地にあった村を一つ埋めてしまったんですから。
日本にも、同じような惨事が起こりうる地形がたくさんあるんだそうですよ。


山間部に限らず、都市部でも今までの常識では対応できないような被害が起きているそうです。怖いですね。



私は一度、アメリカで「竜巻」の直撃にあったことがあります。
アメリカの家には地下室がある家が多いんだけど、地下室が必要な理由がわかりました。
中西部にいたとき、しょっちゅう竜巻警報の予行演習というのがあって、サイレンが鳴っていました。また、学校でも竜巻の避難訓練というのをやっていました。
竜巻も、日本のゲリラ豪雨と同様、発生するポイントが小さいので気象リーダーの網の目から漏れてしまい、発生予報が難しいのです。だから気象庁が出す正式の情報を待っていては後手になってしまいます。
日本でも、ゲリラ豪雨の避難警報として、各自治体が、地区の広域放送とかサイレンとか鳴らして住民に危険を知らせてもいいんじゃないかと思うんだけど。