蒼穹の昴

中合同製作ドラマ「蒼穹の昴」を御覧になっておられますか?


浅田次郎さん原作の『蒼穹の昴』を読んで、それからドラマを見ています。
当然ではありますが、原作の方がスケールが大きく描かれていますし、人間関係がドラマよりも込み入った設定になっていました。
あと、小説では龍玉の扱いが大きいのですが、ドラマでは小さくなっています。


ただ、ドラマは生身の役者さんが限りなく本物に近いセットの中で実際に動いているわけですから、断然躍動感がありますし面白いです。



四半世紀も前になりますが、中国北京を訪れて、紫禁城の中を拝観したことがあります。
高い天井と薄暗い室内と豪華な展示物に目を奪われましたが、一番印象的だったのが、西太后の寝室とかいう部屋。
思いのほかに狭くてビックリしたのを覚えています。
随分昔のことなので、ひょっとしたら記憶違いかも知れませんが・・・・


ドラマでも、皇帝の居間や執務室などは意外に小ぢんまりした作りになっていますよね。
北京のように寒い土地では、日常生活の場としては、天井が低いほうが暖かくていいのでしょう。
もちろん儀式用は別ですけど。


若い皇帝が西太后に完全に頭を押さえつけられているシーンをみると、儒教の国って随分暮らし難かったんだなぁ、新しい試みがされ難いんだなぁ、弊害ばかりが目に付いてしまいます。