ビーズ

私がアメリカにいたころなので、かれこれ12〜13年前になります。
そのころ、日本では、スワロフスキーのビーズを使ってハートのペンダントトップを作るというのが一大ブームになっていました(よね・・・)。


そのブームは、アメリカに住む日本人の主婦たちの間でも、あっという間に広がって、その当時は、誰の胸元にもスワロのビーズで作ったハートのペンダントトップが揺れていました。
私も仲良しの日本人の奥さんに教えてもらって一つ作りました。「すごく簡単。この指示書の通りに編んでいけば、誰でも出来るよ。そうねえ、一時間もあればできます。」
といわれて、その三倍の時間は掛かったと思います。
ただひたすらビーズの穴に糸を通していくだけかと思いきや、ハートが立体的になるように編むわけですから、二次元の指示書では説明しきれない難所がいくつか出てくるわけですよ。


そのとき、自分の弱点を認識しました。
「私って、編み目を数えながら編むっていうのが、出来ない人間なんだ」
と、いうわけで、ハートのペンダントトップが一つ残ったものの、編み目を数える必要があるビーズアクセサリー作りは、私の鬼門になりました。
手芸で何か新しいことを始めると、たいていの場合、鬼門になります。


ところが先日図書館でたまたま手に取った手芸の本がビーズ刺繍というやつでした。
電流が流れたようにビビビときました。
なんか、これならやれそうだと。
その足で、手芸品店へ直行して、ビーズ各種とスピンスパンコール各種とビーズ用針と糸、しめて2500円也を使って、一式買ってきました。
私の頭の中には、一枚の綿ローンのカーディガンが浮かんでいます。ブルーグレーの淡い色合いに、ぼんやりと茶色とグリーンの
模様が入っています。
すごく薄くて軽い上に汗を吸い、袖口が微妙に広がっていてスタイルがエレガント。ノースリーブの上に羽織るのにはもってこい。
だけど、なんか、イマヒトツパンチがないなあ、と思っておりました。
これにビーズとスパンコールを自由に縫い付けていったら可愛くなりそう。



昨日は、一日ソファーにもたれかかってチクチクチクチク・・・・針仕事をしました。
初めてにしてはなかなかの出来かも、と得意の自画自賛



よっしゃ。