本泥棒

この夏休み、ごろごろして本を読んで、気が向いたら作家になっております。
もともと出不精の性格なので、どこかへ遠出したいという欲求はありません。
すごく面白い本があって、思う存分堪能できたら言うことなしです。


夏休みに入って読んだ本でイチオシを遅ればせながら紹介します。
うっかりしていて、作者の名前を覚えていないのですが、たしか・・・・マークース・何某氏でオーストラリアの出身です。
第二次世界大戦のドイツのとある貧しいドイツ人家庭の話です。
世界中の人が知っている「アンネの日記」の逆バージョンだと思ってください。
アンネは、ユダヤ人で、かくまわれた側の人間ですが、この話の主人公は、ユダヤ人を家の地下室に匿うほうの側なんです。
とってもユニークなのは、この話の語り部が「死神」だってところです。
ネタバレは禁則なのでこの辺でやめますが、とても感動的な話です。
ちょっと厚めの本なので、気合がいります。


そうそう、これを読んで、なんとなく「朗読者」も思い浮かべました。
この「朗読者」も、めっちゃいい話です。
同じ敗戦国でも、日本よりもドイツの方が、戦争の傷跡が深いように思います。やっぱナチのせいでしょう。


数日前に、林真理子さんの「花探し」を読み終えました。
うーん、今までの彼女の本のモチーフを継ぎはぎしたようなイメージで、新鮮味に欠けているかな?(ちょっと上から目線の感想でスミマセン・・・・)


何か、お薦めの本がありましたら、是非教えて下さい。
残念ながら新刊本は図書館ではなかなか順番が来ないので、少し古いくらいがちょうどいいです。