上海の交差点

上海も、アメリカ同様、車は右側通行です。
また、アメリカ同様、右折車(日本で言うところの左折に当ります)は、たとえ目の前の信号が赤でも、対向車が来なければ、『注意して』左折が可能です。
アメリカにいたときは、なんて合理的な交通ルールなんだろうと感心したものです。
ただし、『アメリカ』では、です。


アメリカ人は、移動に徒歩・自転車は使いません。
歩いていたら、それは散歩かジョギング。自転車に乗っていたらそれはサイクリングのためです。たいていそういうコースを歩いています。
どこへ行くにも車を使いますから、車が多いような道を歩いている人はほとんどみかけません。
だから、文字通り、左折車は、対向車だけに注意していれば信号が赤でもそれほど危なくないのです。



一方、上海では、徒歩・自転車・電気自転車・バイクの人がとっても多いのです。それなのに、アメリカと同じルールを採用しているのです。
どういうことが起きるかと言いますと、信号が赤でも運転手はは、対向車がいなければバンバン左折するわけですから、青信号で通行している歩行者や自転車を無視して突っ込んでくるわけ。



日本のように、歩行者優先という考えは持っていないみたい。
歩行者が死にたくなければ右左どころか前後左右を確認して、信号が青なのに細心の注意を払って渡らなければなりません。
いたるところに警察官が立っていてその様子を見ているんだけど、全然注意もしていません。(あの人たちは何を見ているんだろう?)


もう一つの謎は、歩行者も、赤でもゾロゾロ渡っているということ。
車が目の前にいても、平気。
昔、ビートタケシさんが
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
というギャグをやっていましたが、全くその通りのことが上海では通用しています。これも覚えておくといいと思います。
郷に入れば、郷に従えといいます。


というわけですから、初めて上海へ行くという人、絶対に交差点では信号を信じて渡ってはいけません。