上海の高層ビル

驚きました。
今から30年ほど前に、上海を訪れたときは、昔ながらの優美で外国風の租界時代のビルがバンドにそって建っているのが残っていました。
せいぜい五階くらいのビルですが、装飾にも手が込んでいて古きよき時代とはこんな風だったのかなあ、なんて想像しながら歩いたものです。



ところが、今は、首を90度傾けないと見えないような超高層ビルがぎっしりと川に沿って並んでいました。
川沿いばかりじゃない。
ニョキニョキという感じで、至る所に高層ビルが建っていました。
多分東京よりも高層ビルの数は多いと思います。
少なくとも上海と比較するときに、大阪や名古屋を例に挙げるのは気がひける程度にすごいです。


後発だと、文化や技術のイイトコドリが出来るのでしょう。何も無いところにいきなり50階とかの建物ができちゃうからすごい。
アラビア半島の国々とかみてもそういう感じですよね。
あと、携帯電話の普及もすごい。
多分固定電話が普及する前に携帯電話が普及したんじゃないかと思えるくらい。


今回停まったホテルはコートヤードだったんだけど、22階が最上階で、私たちの部屋は20階。
まだ建ってからそんなに年月が経っていない新しいビルでした。
一部屋も日本の一般的なホテルの軽く四倍はあるような贅沢なつくりでした。
面白いことに、トイレとシャワーがあってお風呂がありません。
もともと中国ではお風呂はあまり一般的ではないのでしょう。そういえば、30年間に中国に滞在したときも、お風呂には入りませんでした。シャワーばかりです。
シャワー室は、なぜかガラス張りで、隣にあるベッドから丸見えです。
初日は
「何これ、エロイ。この部屋、新婚向け?」
とか言いながら、かなり戸惑いましたが、二日目に、電動スクリーンを下ろすボタンを見つけ(私、ナンチャッテのお手柄)、無事落ちいてシャワーを浴びることができました。
仕事でしょっちゅう中国を訪れている夫は、
「かねがね不思議だった。なぜ中国のシャワールームはガラス張りなのかと。一応スクリーンもあったのか・・・」
と言っていました。それにしても、ガラス張りって何?