どんどんバカになってるの?

息子Aの同級生のお兄さんは、只今大学三年生。
大学三年生の君は、高校3年のときに理系から文転(文系に移ることを文転という)して、ちゃっかり現役で京都大学に入学したという賢い人。
その方が、
「年々、京都大学に入ってくる学生の質が低下している。ここはバカばっかりだ。」
と豪語(?)していたとか。


実は、これ、30数年前にも同じことを聞いたことがあります。
友達が四年生のときに、まったく同じ台詞を言っていました。その時は、
「へえ、京都大学に入るような人は、『我こそは』みたいな人ばかりで、自分以外はバカに見えるのかあ」
と思ったものです。
ところが、同じく大学生の学力低下について、もう一つ思い当たる節があることに気がつきました。
私の母校の大学でも先生方がしばしば
共通一次テスト(今のセンター試験に相当するものです)が実施されるようになって、学生の質がものすごく低下した」
と嘆くのを聞かされました。
「すみません。バカな学生で・・・」
と心の中で詫びを入れたものです。


ということは、ひょっとしたらこの国の学力というのは、(少なくとも30年間は)右肩下がりで低下しているということなのでしょうか?
そういえば、時々実施される世界規模での学力テストでも、かつては先進国の中で、堂々トップの成績だったのに、今では「なんだかなぁ」みたいな結果に甘んじていますよね。
やっぱり、件の大学三年生の君がいっているように、相当学力が低下しているのかしら?

日本の最高学府の一つである京都大学の学生さんの学力が低下しているというのが本当なら、この国の将来はちょっと先が暗いじゃないの?
どなたか、
「うんにゃ、そんなことはない。優秀な学生がうじゃうじゃいるから、科学技術大国としての日本の地位は安泰じゃ」
という心強い反論を述べてくださる方はいらっしゃらないでしょうか。