湯タンポ再来

昨日は寒かったですねえ。
最高気温が14度とか15度とか。
一日中冷たい雨でしたし。


たまたま仕事がオフでしたから、こんな日はカタツムリのように家から一歩も出ないで、ソファーの上で毛布をかぶって湯たんぽを入れてぬくぬくと怠惰に読書っていうのがいいじゃないですか。


というわけで、昨日は二冊読み終えることができました。
大島真寿美さんの『ふじこさん』
太田忠司さんの『奇談蒐集家』
とりわけ『ふじこさん』は面白かったです。中篇で三作品入っています。


朝、子供を送り出した後(夫は中国出張中)、外の物置をガサゴソ探して、一年ぶりに湯たんぽを出してきました。
実は、やかんでお湯を沸かすのも、本当に久しぶりです。
夏の間は、水出し麦茶を使っていたし、たまに紅茶や日本茶がほしくなった時には、ミルクパンで使用量だけ沸かしてお湯を作っていましたから。
笛吹きケトルがにぎやかにピーーーーっと音を立てるのも懐かしくて、しばらく鳴らし続けて聞いておりました。勢いよく湯気が立ちのぼるのは、外が寒ければ寒いほど嬉しいものです。


そうやって豪勢に二つも湯たんぽを作ってソファーにおいて、押入れから引っ張り出してきたひざ掛けにくるまって日がな一日読書。時々うとうとまどろんだり、ココアを作って飲んだり、テレビのショップチャンネルを見たり、図書館で借りてきた『暮らしの手帳』を眺めたり。
こういう一日って、本当に嬉しいものです。


本当は、こんな日はコトコトと弱火で煮込むと味がしみて美味しい椎茸の甘露煮でもつくると、いう事無しだったのですが、それすらもしたくないほど怠惰な気持ちでしたから、夕飯は、揚げ物とサラダとお手軽な煮物でした。