久しぶりの公募

昨日、ちょっと閃くところがあって、つれづれに800文字の随筆をしたためてみました。
夏休み以来の久々の公募投稿作品です。


とある授賞式に招待されたとき、作家の藤本義一さんが、こんなスピーチをしておられました。
「自分は、大阪で小説の学校を開いている。近年、いいなあ、と思えるような作家の卵が、なかなか大きく成長しない。その理由の一つは、彼らがパソコンで作品を書いているからはないか、と分析している」
一文字一文字吟味しながら手書きするのと、指の動くままにザーザーと打ち込むパソコンとでは、自ずと一文字のもつ意味の重さに差が出るのかもしれません。


それで、大変姑息とは自覚しながらも、私はパソコンで仕上げた作品を、再び原稿用紙に書き写すという、まことに情け無いことをしています。
パソコン原稿と手書き原稿の二つを見比べてみると、明らかにパソコン原稿のほうが字の粒も揃っているし、美しい。絶対に手書きよりも読みやすいと思うのですが・・・・
今回の選者の名前の中に、藤本義一氏が入っておりましたので、敢えてこんなしょぼすぎる技を使ってしまいました。
我ながら、セコい!