リクルートスーツ考察

昨日、酒井順子さんのエッセイを読みました。
この人のエッセイは、きっと好き嫌いがはっきりと分かれるんじゃないかなあ。
私は嫌いではありません。
すごく好きというわけじゃないけど・・・・。
読者のターゲットとしては、恐らくアラフォーからアラフィーくらいだと思います。昨日読んだ本はまさしくその層が当てはまる『おばさん未満』でした。
彼女のエッセイを読みながら、いろいろ、つらつらと「今のわかもん」と「20数年前のわかもん」について比較してみました。


今の若者は、このご時世ですから、私たち超金余り時代に青春した元若者から見ると、はっきりいってビンボー臭い。(酒井さんに触発されて、ちょっとタカビーな発言してます)
何?あのリクルートスーツは!
100パーセント黒いスーツ。しかも、いかにもお安そうな生地がペラペラのものではないかい?
あのいでたちを見ただけで、
「あのぉ、言いにくいですけど、採用は難しいんじゃないかなあ・・・」
と誠に失礼ながら感じてしまいます。



私たちが就職活動していた時代、あれほどまでに没個性(しかもビンボー臭い)の装いしている人たちっていたっけ?
それぞれが、「もっとも自分に似合っている」と思っている服を着ていましたよね。
実は、今になって当時の写真を見ると、顔から火が出るほど恥ずかしいものが多いんだけど、それでも気分は「これが一番私をよく見せるはず」という信念(間違っていることも多いが・・・・というか、私の場合は間違ってました)をもって選びませんでした?
黒のペラペラのスーツでいいと思っていた人は少数だったはず。

ちなみに、私は当時は「フューシャピンク」をマイカラーと決めておりましたから、当然勝負服はショッキングピンクでした。少なくともモノトーンの多い中で目立ってました。紛れ込むこととだけはかなったはずです。


「100近い企業をうけて全滅だった」、みたいな学生さんのインタビューを時々ニュース映像で目にします。
だったら、101社目は、どうせダメモトなんだから、黒以外のスーツを着ていったらどうかなぁ?
臆病な方はまずは白やグレーなど、黒以外のモノトーンで。
私のように開き直っている方はビタミンカラーで。
臆病ではないが、開き直ることも出来ないという方は、ベージュ系で。
私なら、今の気分だと、織り地にさりげなくラメが入った茶系のツイードかなぁ。
もっとも、ツイード生地はフォーマルに向かないとおっしゃる方もいらっしゃるようですが。就職試験は「フォーマル」じゃないとは思いますけど。


20数年前のこと、いろいろ思い出しながら、懐かしく『おばさん未満』を読み終えました。