沐浴

立春を過ぎたら、いきなり春めいた気候になりました。
寒さで縮まっていたからだが伸びてきます。
洗濯物を干すという冬の家事の中では「苦行」レベルの仕事も、今日は苦になりませんでした。


フンフンルルルンと鼻歌交じりで洗濯ものを干していたとき、いいものを発見しました。
ちょうど我が家の対面の一角に、ポツリと宅地の間に家一件分くらいの畑があります。
びわの木とイチジクの木とキンカンと柚子がぐるりを囲み、畑では一年を通しておそらく家で食べるには十分すぎるくらいの野菜を作っておられます。


その畑の一隅には、古くなった風呂オケが設置してあって、そこに雨水が溜めてあります。
今日のような穏やかで暖かい日は、野鳥たちにとっては恰好の沐浴日和なのでしょう。風呂オケの周りに雀5羽、ハト3羽、(おそらくは)ひよどり1羽が並んで、順番に風呂に入っていました。
風呂オケの下には、さらにハトが1羽いて、風呂上りの毛繕いをしていました。


いやいや、違う民族・・・というか違う種族が、ぜんぜん争いもせずに順番に風呂を使う様子の、なんともほほえましいこと!
望遠カメラがあったら、撮ってここで紹介したいくらいです。


とはいえ、最近、ニワトリのインフルエンザ感染の元凶は野鳥だという発表もあって、かわいいかわいいとばかりも言っておられないのかもしれません。
トリにも人にも生きにくい世の中になりましたね。