とげとげしくない一日でよかった

昨日は、朝から昼過ぎまで水気の多いびちゃさとしとた雪が降り続きました。外気がそれほど低くないのか、植木に雪が積もる一方で、ぽたぽたと溶け出したしずくが雨のような音を立てています。


数日前に、ガスメーターの交換をするという電話連絡がありました。
2月11日の11時にうかがいます、とのことでした。
11日は建国記念日で、私の仕事もお休みです。
外はべちょべちょの雪が降っているし、寒いし、特別用事もないので、掃除をしたり、本を読んだり、ピザを焼いたりして過しました。
息子たちに焼きたてのピザを食べさせて、のんびり午後の休息をとって、ちょっとソファーの上でうとうと昼寝でもしようかなぁ、と思った一時半過ぎころ、玄関のチャイムがなりました。
ガスメーターの交換に来ました」



外は相変わらず大きな塊の雪が降っています。
初老の小柄なオジサンが、ちょっとぶすっとした表情で雪の中に立っていました。
「まあ〜、雪の中大変でしたね〜。雪で大変でしょうけどお願いします。」
と、声を掛けました。
途端にオジサンの表情がふっと緩みました。
「遅くなってすみませんでした〜」
「いえいえ、今日は一日家におりますから」


オジサンは、きっと思わぬ雪で、予定していた訪問時間を何軒かは大幅に遅れていったのでしょう。
きっと、ゆく先々で、ちくっと嫌味を言われてきたことでしょう。
とぎときは露骨に嫌な顔をされたかも。
予定の時間を一時間半も過ぎたわけですから、きっとここのうちでも嫌味があるぞ〜と、いう身構える感じの雰囲気を出していました。初っ端のぶすっとした表情は嫌味撃退の鎧だったかも。
いやいや、私ものんびりした休日だったからこそ、こんな悠長なことをいえただけ。
忙しい時間をやりくりして、一時間半も遅刻されたら、嫌味の一つも出るというもの。


少なくとも昨日がのんびり過す一日でよかったです。
慌ただしい一日だったら、私のことだから、絶対に一言何か言っていたはずですから・・・