姦(かしま)しいとはこのことかぁ

昨日、久々に電車に乗る機会がありました。
たまたま長いすが向かい合う形の急行列車でした。
対面に、ずらりと六人のオバサマ方(推定年齢70歳)が座っていました。
(六人は、三人三人のグループで全く関係がないようです)


約20数分の間に、会話が途切れることなくずーーーーーーーーーっと続いていました。
目に映るものなら何でも話題になるので、そのトピックスの種類も豊富だし、スピード感が凄い。電車の車窓から入ってくるもの全てが話の「ネタ」なんですから。


恐らく車窓から中学校の校舎でも見えたのでしょう。
「うちの孫がこの四月から通う中学校は・・・・どうもレベルが低くて・・・・部活動が・・・・・」
「そういえば、昔から▽□中学って程度か低いわねえ・・・・塾が・・・・進学が・・・・」
もしも顔が見えなかったら、40代の教育ママたちの会話を聞いていると錯覚しそうな内容です。


次に競馬場の前を通りました。
「この間ニュースで100円の馬券が一千万円以上に化けたっていうのを聞いて・・・・いいわねえ・・・・」
「私は、一度だけ年賀状で二等賞が当って・・・・」
「宝くじは、○○市の駅前の・・・・で買うといいって言うわ」
と、ちゃんと当たり馬券の最新のニュースも聞いています。イマドキの中学生よりよほど情報を把握しています。


オール電化を推進するたて看板でも見えたのかな?
オール電化にしたけど、すごく調子がいいの・・・・・全然火力も弱くないし・・・・」
「うちの息子のところもオール電化にして・・・・嫁が中華料理には向かないと言っていて・・・・」
「そんなにいいなら、うちも考えようかしら・・・・」
ここでいきなり具体的に数値が出てきました。
「光熱費が・・・・」
「工事費は・・・・」
つくづくクチコミの評判の怖さを思い知りました。
オバサマがたの購買決定の決め手は、営業マンのトークじゃなくて、仲間同士のクチコミが大きな要因なんだ!

本や雑誌も持たずに電車に乗ってしまって、そざかし手持ち無沙汰になるのでは思っていましたが、とんでもありませんでした。すごく面白いオバサマ方の会話!
女は死ぬまで姦しい生き物なんだなあ。