尾木ママ

日曜日に、息子Bの学校で父母の集いがありました。
年度の総会ということで、毎年、総会の後には著名人の講演会が開かれています。
今年の講師はなんと、今をトキメク「尾木ママ」氏。
講堂は例年になく大入り満員の聴衆です。


私は、個人的には(尾木ママって、な〜んな胡散臭い空気をまとってるよねえ)と思っていたので、講演を聴くつもりはなかったのですが、超満員の聴衆を見て、(や、せっかくここにいるんだから、ちょっと聞いていっても罰当んないよね〜)くらいの気持ちで聞かせてもらいました。
周りの雰囲気に簡単に流されてしまう私です。


話の内容自体は、「まあ、普通かな」だったのですが(自主性についてのテーマでした)、茶畑にはいる部分が面白い。
話があっちこっちそっちどっちへと自在に飛び、講演というより、お笑いタレントさんのトークショーといってもいいくらい笑わせてもらいました。


いくつか興味深い話がありました。
モンスターペアレント、今では大学生の親もモンスター化しているとか。
「なぜ、うちの子が入試で不合格なのか」
「なぜ、たった三日くらいの遅れで、入学願書を受理してもらえないのか」
なんだそうですよ。
大学生のモーニングコールサービスをする大学まで出現しているとか。
怖いですねえ。だんだんそれが当たり前になってくるのかなあ。


今や、テレビを通してお茶の間の顔になった感すらある「尾木ママ」ですから、芸能人と会う機会も多いようです。
バカキャラを売りにしている人にも二通りあって、本当のバカとバカを装った頭のいい人があるそうです。
尾木ママの口調は、ご存知の通りのオネエキャラです。あれはある意味、すごい武器になっていると思いました。
例えば・・・・
「ねえねえ、○○さんって女優知ってる?あの子は、本物の天然よ〜、本当にかわいいんだからぁん」
みたいな口調なのでついスルーしてしまいますが、実は、「あの女優はホンマモンのバカよ」と言っているんですよね。
「○○という女優は、すごいバカだった」
と発言したら、翌日からテレビに出られないくらい叩かれちゃうんだろうけど、オネエ言葉でさらりと言うのは角がなくていいですね。


他にも、朝のワイドショーで、東電の原発問題について偉い教授や評論家や政治家が出演して、いろいろ解説しているのを聞いて、尾木ママ
「私、本当に血管が切れるくらい腹たったわよぉ」
と言っていました。
ここで披露するのははばかられるような問題発言が、偉い方々の口から出ていたそうです。
私たちも薄々感じていると思いますが、それ以上の恐ろしい情報を国は隠しているみたい。
それを聞いて、東京にいる息子Aのことが、とっても心配になってきました。


尾木ママの講演、あっという間の一時間でした。
やっぱり世の中の第一線で活躍している人には、世の一番ホットな情報が集まるのだなあ。