驚きの車中

東京は、通通機関が発達していて、とってもお安く目的地に向かえるという利点がありますね〜。名古屋の地下鉄だと一区(たしか・・・)230円ではなかったでしょうか?
本当に網の目のように路線が伸びているので、初心者としては大いに悩むところです。
どのような路線で目的地に着くのが一番早いか。それとも、遠回りだが、乗り換えをせずにすむものを選択するべきか。または料金がお安いことに重点を置くべきか。


東京観光初日の土曜日のことでした。
上野駅から秋葉原へ向かう電車の中での出来事です。
こんなことを書くと、東京にお住まいの読者の皆様から大いなる反発を買いそうで、ちょっと躊躇したのですが、あまりの衝撃の大きさゆえ、あえてここに書かせていただくことにしまた。


私と息子Bの座る座席のちょうど正面に、オン歳30代後半から40歳くらいと思われる、一人の女性が座りました。
美しい人で、髪もツヤツヤだし、肌の調子も悪くない。服のセンスも垢抜けている。
その女性が、おもむろにトートバッグの中から縦×横が20×15cmくらいの大き目の鏡を取り出しました。
私は内心(あ〜あ、こんないい年した大人の女性でも車内で堂々と化粧直しするんだ・・・・・)と悲しい気持ちになりました。名古屋でも堂々と車内で化粧をする女性を見かけますが、たいていは大学生くらいの若い女の子。以前ブログで紹介しましたが、化粧下地から始まって、ファンデ→アイシャドー→アイライナー→つけまつ毛までのフルメイクを堂々とやって見せてくれた女性もいました。このとき、初めて付けマツ毛の装着の仕方を理解したものです。


今回の女性は、私の常識を遥かに凌ぐ、ある意味戦慄のパフォーマンスでした。
さて、問題です。
この女性は、電車の中で大きな鏡を取り出して一体何を始めたのでしょうか?



答えは、無駄毛処理でした!
彼女は、少しあごを上げて鼻の下辺りの産毛を車内の明かりを頼りに1本ずつ抜き始めたのです。
息子Bは車内でパンダを見るくらいの物珍しさで、じっと観察しています。
(実は、上野でパンダを見てきた帰りでした)
そのうちに、更に顎を上げたかと思うと、鼻毛のチェックまでし始めたどはありませんか。
恐らくは数本気になる鼻毛を見つけたのでしょう。持っていた毛抜きを鼻の穴に突っ込むと鼻毛まで抜いてしまいました。


私と息子Bは、秋葉原で降りるまでずっと彼女の車内パフォーマンスを観察し続けることになりました。
私たちの隣に、おじさんが座っていましたが、別に気にする様子もなく、平然としておりましたので、そのことにもショックを受けました。
ひょっとしたら、これくらいのパフォーマンスは東京では当たり前なのか?
脛毛とか腋毛じゃなかっただけでもよかったのだろうか?


電車を降りた息子Bは、
「かあさん、さっきの見た?びっくりしたなあ。あのオネエサンは鼻毛抜いていたのに、涙一つぶ流さなかったもんなあ」
といたく感動した口調で申しました。
「息子Bよ、お前は衝撃を受けるべきところが違ってないかい?」
と、言おうと思いましたが、なんだかどっと疲れちゃって無言で改札を抜けたナンチャッテでした。


東京の方にお聞きしたいですが、これくらいは都会じゃあ当たり前なんでしょうか。
と、すれば、これと同じ風景を名古屋でも見ることになるのは時間の問題なんでしょうか?
それとも・・・考えたくないですが、私が知らないだけで、もう車内での鼻毛処理は、世の中の「当たり前」風景の一つになっているのか?