下町の商店街

息子Aの下宿は、いわゆる東京の下町にあります。
駅前には、銀行・コンビニ・不動産屋・八百屋・パチンコ・弁当屋・花屋・パン屋・喫茶店靴屋豆腐屋・酒屋・24時間のスーパーマーケット・薬屋・化粧品店・電器屋洋品店・床屋・美容院・米屋・和菓子屋・刃物屋・郵便局・・など、およそ日常生活する上で必要なものは、半径100メートルくらいのところで買い揃えられそう。


これって、ほんの30年前の地方の商店街の姿ですよね。
地方では、大型スーパーが進出して、町の小売店はほとんど姿を消してしまいました。
私の住んでいた町では、○○銀座という名を冠した商店街があって、先ほどの息子の下宿する下町と同じような顔ぶれの商店がずらりと並んでおりました。
少し異色なところでは、「紙店」とか「提灯屋」とか「乳母車屋」などというお店もありました。
私は夏休みの宿題をまとめるために「紙屋」で模造紙(ここら辺ではB紙と呼びます)を買いに行ったものです。
すごく大きな店構えで、ちょっと薄暗い店でした。
「ごめんください。B紙を二枚下さい」
「はい、60円ね」
みたいな微々たる金額の買物をしたものです。
子ども心に(こんなに大きなお店で、一枚30円とか25円とかの買物をするのは気が引けるなあ・・・と恐縮しながら買物したのを覚えています。)


そんな懐かしの商店街も今では、昔の面影はなくて、どんどん大きなマンションが建ってしまいました。今ではかつての商店街に三棟の大きなマンションが立っています。


それに引き比べて、東京の下町には活気があっていいです。
間口二間くらいのかわいい店構えのお店先で、季節の和菓子が並べられているのを見るのは、ほのぼのとして嬉しくなります。それだけ購買層が厚くて、商店を支えているのですね。
今度息子の下宿を訪れたときには、是非一度そこの和菓子を買ってみようと思っています。


ちなみに、今回の東京滞在中に、電器屋でオーブントースターを、酒屋でミネラルウオーターを、スーパーで食品を、弁当屋で揚げ物を買いました。靴屋で息子のサンダル(彼の下駄箱には、靴しか入っていなかった・・・)を買おうと思っていたら、時間を逸してしまったのでした。


車無しでも生活できる、というのは東京ならではの便のよさですね!