とことん

天国の階段」にどっぷり浸かっております。
二時からの二時間(今日は一時間でしたが・・・)、泣く気満々でテレビの前に陣取ります。


精神科の先生が言っておられたそうです。
「泣く」という行為は、非常に精神衛生を良好に保つ働きがあるそうです。
イギリスではダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなられたとき、毎日のようにイギリスのお茶の間には「悲劇の王妃ダイアナ」みたいな番組が流れたんだそうです。
それを見て、毎日のようにイギリスの紳士淑女は涙を流しました。


その時期、精神内科に通う患者の数が激減したとか。


確かに、すごく悲しい話や映画を見て滂沱と涙を流した後は、実は意外とサッパリした気分になったりしませんか?
ここで肝要なのは、自分のことで悲しいわけじゃないってところ。
自分のことで毎日泣くほど悲しかったら、べつのストレスが掛かりますよね・・・・

ここんとこ、ナンチャッテは気分爽快。
ドラマのヒロインの「これでもかっ」みたいな不幸な状況にテレビの前でもらい泣きをしているのですから。


それにしても、韓国ドラマの薄倖なヒロインの描き方って、ホント尋常じゃなく不幸にするんです。「天国の階段」の場合はこんな感じ。
その1・・・実母が死ぬ
その2・・・継母がとことん苛め抜く
その3・・・実の父は凄惨ないじめに気がつかない
その4・・・継妹が恋人を狙う
その5・・・交通事故に遭い、恋人や父親には死んだと信じ込ませる
その6・・・記憶喪失になる
その7・・・ますます苛められる
その8・・・病気になる
その9・・・どうやら不治の病らしい
その10・・・迷惑かけないようにと、姿を消す

もう、考え付く限りの不幸を雨あられとヒロインの上に降り注ぎます。
泣きっ面に蜂なんて甘いもんじゃない。


実は、ここ数回の放映では、さすがに「ありえんでしょう・・・」感が強すぎて、素直に涙が出てこない・・・それくらいありえない展開です。


やるときゃやる。とことん苛め抜く。禁じ手満載。傷口にはアラ塩を揉みこみ、かさぶたはすぐに剥がす。
ちょっとやり過ぎでは? とは思ったりしてます。