中国の交通事情

たまたま夕方のニュースで、各地の自転車と道路の関係についての特集をみました。
特集のでは、日本での、自転車と歩行者と自動車の関係が、今深刻な状況になっている。では海外では?というような流れだったと思います。


確かに、日本の道路ではスイスイと自転車が走行できる道と言うのはななかな見つけられないのではないでしょうか。
以前、一度だけ5キロに満たないような道程の今の通勤先に自転車にのって通ってみたことがあります。そのとき、一日にして、人に怪我させたり、自分が事故に遭わないために、自転車の運転はやめとこう、と悟りました。
自転車は車道を走れということですが、あの細い車道を私がよたよた走っていたら、たちまち大渋滞になること間違いないです。


さて、各国の交通事情の中で、もっともインパクト大だったのは、ダントツで中国の交通事情。
去年の夏、上海万博に行ったときも実感したのですが、中国人に交通マナーという概念は皆無です。悪口をいう意図はありません。事実です。
これは、一度上海の町を歩いて見れは、私が嘘や誇張を言っていないことがお分かりいただけます。
アメリカ同様、中国も車は、右側通行です。そして、アメリカ同様、車は赤信号であっても『注意して』右折することができます。
なので、全面赤信号になっていても、車がどこかで動いていると思ってください。しかも、歩行者に信号を守るという概念は皆無です。
「へえ、信号って何のためについているの?」って感じ。


私と夫は、一本の道を渡るのに、3年分くらい命が縮まる思いで横断した覚えがあります。
道を渡るときには、中国人の一団の中に混じっていなければ、怖くて単独では渡れません。
しか〜も、16億だか17億の人口の国ですから、とにかくうじゃうじゃ人がいる。朝から夜まで人の流れが(車も)途切れることはありません。


今から30年前、北京を訪れたとき、大河のごとく、いや津波のごとくと言いなおさせてください・・・流れてくる自転車の塊を見て、心底戦慄した覚えがあります。世界一の人口を有する国、と言う意味を視覚的に実感した瞬間でした。
しかも、当時は自転車といえば、ソ連(ロシアじゃないよ!)のやたらに大きな自転車しかなくて、どんなに背の低いひとでも、皆、背伸びをしながら運転していました。ロシア人の一般成人の体型にあわせて作られたモデルですから、その大きさも半端じゃないよ。


度肝を抜かれた自転車の数は、30年前と比べたら全然減りましたが、その分、車と人の量が増えた。
あれだけの人口がいる国だからこそ、「ルール」ってもんがなければ即ち「混沌あるのみ」になってしまう、なぜか中国にはルールというものが存在していません。そして今のところ、その混沌の中で市民が生きていました。
こんな状況がいつまで続くのか!
よその国のコトながら、けっこう心配。
だって一応夫はその「混沌の国」で生活しておりますので・・・・・