塾講師

息子Aは、堂々でピカピカのの東京大学一年生。
さぞかし、東京で割のよい家庭教師とか塾とかのお仕事があるんじゃないの?と、ママ友たちから聞かれます。
ママ友のご子息たちは、それぞれ地元大学の医大生です。
どうやら、ママ友のご子息方は、相当高値のアルバイト料を貰っているようなのです。


Nさんの息子さんは、高校時代に自分が世話になっていた塾で、先生の助手というような名目で時給2000円。仕事の内容は、ひたすらプリント丸付けをして、生徒に返却し、生徒が自力で解けなかった問題を指導するという役割なんだそうです。


Sさんのご子息も、自分が6年間世話になった塾で教える仕事をして、時給3000円。


SSさんのご子息は、家庭教師で時給2500円。


彼女たちは、口々に「東京みたいな大きな都市なら、需要も多いだろうし、なんといっても大学のネームバリューというやつで、引く手数多で、そざかし高額所得者になっているんじゃないの」と言うのです。
ここで、きっぱりその想像を否定させていただきます。
実は、同じく田舎者の私も、淡い期待を抱いていたといったらうそになります。しかし、現実は違いました。
だから、東京方面の大学にお子さんを進学させようとしている方に、是非とも実情を知っておいて頂きたいのです。


はっきり言って、東京は人口も多いかもしれませんが、大学生も多い。つまり、需要と供給の関係でいうと、供給過多の状況みたいなんです。
東京六大学だけでも、何万人もの優秀な大学生がいるわけで、雇う側としては、どこぞの田舎者の東大生を無理して雇う必然が無いようなんです。


そんなわけで、息子Aはささやかな実家からの仕送りで、ささやかに東京での生活を送っているという次第です。
そのわりには、しょっちゅう部活の合宿だ、クラスの合宿だ、と予定外の支出があるようなので、ささやかな我が家の家計から、予定外の仕送りを続けています。


やっぱ、大学は地元に通うのが、もっとも家計に健全ですっ。