巻き髪

就職先も決まり、卒業を待つだけの高校三年生ともなると、女子の何人かは、待ち切れないのか、こっそりアイラインとかの化粧をする生徒が出てきます。
先生方は気付いているのか、気づいていて大目に見ているのか、気付いていないのか、そこらへんは定かではありませんが、指導をうけている気配はありません。


私としては、この時期になって、まだ真面目に学校に出てくるあんたたちって、なんて真面目なの!と思っているので、三年生女子に関しては、気付いていてもスルー状態です。
そういえば、先日、積雪があった朝でさえ、電車が遅延した生徒以外は、真面目に登校してきていました。恐るべき出席率!


さて、アイライン派は少数ですが、実は、最近、巻き髪にしている生徒が激増中です。
前にも触れましたが、彼女たちの髪の美しさといったら・・・・
資生堂「椿」のシャンプーモデルになる資格は充分あります。
その枝毛のない黒髪を巻き髪にしているので、本当にきれいなのです。


「ねえねえ、あんたのそれって、ひょっとしたらパーマなの?」
生徒は私に質問されると、一様に一瞬ぎょっとした表情を見せます。
きっと、巻き髪にしていることを、私(一応教師ですから・・・・)に咎められたと思うのでしょう。
「いえ、巻いているだけなので、すぐに取れます」
「違うのよ〜。責めているんじゃなくて、どうやって、そのカールを作ってるのか知りたいのよ」
「ああ・・・・これは、鏝で巻いています」
「ふーーーーん。じゃあ毎朝やんないといけないわけね。随分と手間がかかっているんだ・・・・」
「先生の髪の長さくらいあったら、充分きれいに巻けますよ〜
テストも終わって、消化試合のような消化授業を聞いているんだもの。
そりゃあ髪を巻くくらいの時間は出来るよね。

で、今日、彼女たちがつかっているような「こて」を買ってきました。
不器用な人(私のこと?)は、こてが結構熱くなるのでやけどに注意です。
彼女たちほどにはうまく巻けませんが、時々「くるりんっ」とかわいい巻き毛が生まれます。
面白い!
まだまだ人前に出せるような代物じゃござんせんが、いずれ近い将来に、巻き髪デビューを果たしたいものです。