木曜日は仕事がない日。
月〜水まで3日間働いて、ちょっとお疲れのところで、良い塩梅に1日お休みが入る・・・
本当は、真冬の衣料品でも片付けてしまおうと思っていたのですが、ついついソファーで寝そべっているうちに、機を逸してしまいました。
とはいえ、ソファーで、ただ寝そべっていただけではありせん。
今日は、「大鏡」を読んでしまいました。(8割方訳を読み、ところどころ原文を拾い読みするくらいですが)
あの、200歳近い老人たちが、昔の話をするというやつです。


前から思っていたんだけど・・・。
昔の日本人って、物語の設定が、斬新だと思いませんか?
竹取物語」は勿論のこと、「とりかえばや」にしても、「落窪」にしても、21世紀に何処かの映画会社がこれをもにして作品を作っても、古くない設定だと思うんだけど。
もっとも、私が知らないだけで、世界中に、同じような設定の話はあるのかも知れませんが。


大鏡」も、こうして再度読み返してみると、結構面白い。
無駄に年をとってなかった!と実感できるのは、少なくとも昔(高校時代)よりは時代背景とか、権力の力関係とか、皇族と藤原家の結びつきの相関図とかを知っている点です。
「うんうん、やっぱり兄弟といえども、権力をめぐっては骨肉の争いになるよね〜」と、納得しながら読めることです。


そういえば、NHKの大河でも、藤原摂関家の兄弟の間で、なんとなく不穏な空気が流れ始めていますよね。
それにしても、藤原家って、強烈な家系なんだな〜と、「大鏡」を読みながら、平安時代のスーパーヒーローの家系について、思いをはせました。
菅原道真公を都から駆逐してしまう話とか、花山天皇を出家させてしまう話とか、当時はなんとも思わずに過ぎて来た箇所ですが、今、読み返すと、陰謀・謀略・裏切りの限りを尽くしてきた一族なんだね・・・・と、思わず納得。
そりゃそうでしょう。一族の栄華が300年も続くなんて、徳川家の繁栄より長いわけじゃない?一筋縄でいく一族じゃないよね。


というわけで、「はっ」と気づいた時には、すでに夕方近くになってしまいました。
今年も、冬物の片付けは、ゴールデンウイーク以降になりそうです。