大連レポート

大連から戻ってきました。
いやいや、ますます混沌の度合いを深める中国です。
とにかく、生きて日本に戻ってこられて良かった・・・・と、本気で思ってしまうくらいなんです。


空港から、夫の住む地区までタクシーで40分くらいだったんだけど、その間に、三回事故を見ました。
なにしろ、100キロくらいのスピードで、車線のあるようなないような、ただただ広い道を、団子状態になって、競輪競技みたいな感じで運転しています。例えば、カーブに入る前は走行車線を走っていたのに、カーブを抜けたらなぜか一番内側の車線に入っているのです。しかも、ウインカーを使っている車は、ほとんどありせん。一体どうやって、お互いに意思を疎通しているのか、まったくの謎です。
ちなみに、車線変更は、『やらなきゃ罰金か?』というくらいしょっちゅうします。


以前にも紹介しましたが、阿川佐和子さんのエッセイにも、こんなことが書いてありました。
あまりの運転の荒さに、佐和子さんが文句を言うと、運転手は、心配しなくても自分は運転がうまいから大丈夫だというのです。佐和子さんが、あなたはうまくても、他の人が下手かもしれないからゆっくり走れというと、大丈夫だ、中国には下手な運転手はいない、と言います。なぜ?と聞くと、下手な運転手は、みんな死んだ、と答えたそうです。
笑えないですよ。
だって、私がみかけた事故車はほとんどが新車状態の、いわば免許をとって日が浅いと思われる人たちの車でしたから。こうやって、運転が未熟な人や下手な人は淘汰されているのかも・・・・・

ちなみに、今朝は五時半に家を出て空港に向かいましたが、途中で、たった今、壁に激突しました〜という自動車を見ました。クラクションがブーーーーーーーっとなり続けて、エンジンからは煙が出ていました。これだけ破損が酷いと、大変な大怪我か、ひょっとしたら亡くなったかも・・・・という車の脇を、これまた100キロくらいのスピードで私たちの乗ったタクシーは、ビューーーーンと走り抜けていきました。


そんなに事故が多いのに、中国ではシートベルトというものが存在していません。
もう、笑っちゃうしかない交通事情。
明日は、その100キロで車が走る片道三車線の道路を、スイスイ横切る中国国民の雑技団並み技を紹介します。