大連レポート

路線バスに関しては、東京の山手線並みの本数の運行があります。
幹線道路では五〜六分毎に路線バスが出ています。
バスは、庶民の足として、すごく機能していました。
たまたま休日だったせいもあったかもしれませんが、乗車率は七割程度でした。
平日のラッシュ時は、乗り降りが難しいと聴いています。そのうちに、中国式の電車やバスの乗り降り事情についてもレポートしますね。これもすごいよ〜。


路線バスの何がすごいかって、運転手がすごい。
いきなり、大きな怒鳴り声がするので、何事かと思ったら、運転士が、携帯電話の電話口で、なにやら大喧嘩をしているのです。
すごい剣幕でした。
ただでさえ、中国の運転マナーは、なっちょらんのに、携帯電話片手で、しかもあんなに大声で怒鳴りまくって、運転するなんて。
中国に一度でもいったことのある人なら、ご存知と思いますが、中国では、運転中の携帯電話は、いわば常識とでもいえるようです。
しかも、彼らの声のでかさといったら。日本では考えられないくらいの大音量で話します。


そのバスの運転士は、10分近くも怒鳴り続けた後、いきなり電話を切ると、何事もなかったかのように運転を続けました。
そして、極めつけが、停車場所。
なんと、道のど真ん中でバスを止めて、ドアを開けました。
最初、何事かと思ったのですが、数人がバスを降りたので、
「ははあ、ここで降りろってことか・・・」
と了解したしだいです。
もしも、私たち以外に、そこで降りる中国人がいなかったら、恐らくおり損ねていたでしょう。なんたって、道のど真ん中だったのですから。


それと、バスに限らず、クラクションの鳴らし方の憎憎しげなことといったら。
「おらおらおらぁぁぁぁぁぁぁぁ・・どけどけどけどけぇぇぇぇぇぇ」
と聞こえます。
「ぶーーーーーっぶっぶっぶっぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
ですから。

もしも、相手に注意を促すだけなら「ちょっと、危ないっす」
でしょ?
「ぷっ」
で済むじゃない?
くどいようですが、「ぶーーーーーっぶっぶっぶっぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
ですから。


日本に戻ってきて、たまたまニュースで帰省ラッシュのニュース映像をテレビで見ました。
二車線の高速道路を整然と、みんなが並んで走行して、無茶な割り込みや、競輪選手のような追い越し追い抜きもなく、きれいに流れていく様子に、思わず日本の「美」を感じてしまいました。
中国人に、このニュースを見せたらなんと言うか聞いてみたい。