層の厚み

この間、東大の五月祭で、息子Aの所属する吹奏楽と、友人の息子さんが所属するオーケストラの演奏を聴いてきました。


吹奏楽の演奏は安田講堂で行われましたので、初めて「安田講堂」の内部に入ってきました。
昔の建物ですから、一階席からは舞台の上の演奏を仰ぎ見るという形になってしまいます。
たまたま息子Aの楽器の配置は下からでも見やすい場所でしたが、もしも舞台の奥の方の配置だったら、二階席の方が見やすいと思います。
80人の団員と楽器が舞台の上に乗ると、舞台から溢れそうになるくらいの小さめの舞台です。
ものすごく近い場所で聴けて、低音がズシンズシンと足元から響いてくるのが判ります。
短期間でよく仕上げたなぁ、と思います。


さて、一方のオーケストラですが、安田講堂での演奏会は、五月祭二日目の夕方で、初日は生協第二ホールとかいう、お世辞にもきれいとはいえない、ぼろっちくて小さな建物で行われました。
会場が小さいこともありますが、超満員の観衆で、一時間半の立ち見でした。
こちらは、団員が一体何人いるのか知りませんが、何度もメンバーの入れ替えやプルート内での移動があって、管楽器のソロの面子が何度も入れ替わりました。唯一の固定席だったのは、コンミスはじめ弦楽器のパートリーダーくらい。
例えばオーボエ。何人も管楽器のソロが交代しておりましたが、(確か四人くらい交代したはず)どのソロもめっちゃ実力派。普通の学生オケで、オーボエのソロをやれる部員が四人もいるなんて、ありえない。
音をハズシがちなホルンがピンポイントで正確な音を出すとかさぁ、ペットの軽快さとか、とても学生オケとは思えません。


一緒に聞いていた友人の息子さんのC君は、今年入学した一年生ですが、彼は東大オケに入るために頑張って勉強したんだそうです。
きっと、ここのオケに入っている子は、ほとんど「オケで演奏するために」東大に入った子なんだろうなぁ。
ここのオケなら、それだけの価値はあると思いますが。


で、もっとびっくりしたのは、プログラムに入っていた他の演奏会のチラシ。
まずは、『東京大学音楽部管弦楽団』。これがC君が入っているやつ。
他に『東京大学フィロムジカ交響楽団』『東京大学フォイヤーヴェルク管弦楽団』『東京大学ファルハーモニー管弦楽団』が入ってました。演奏曲目から考えても、普通サイズ以上のオケであることに間違いないと思います。
これってすごくないですか?
もちろん、オケの他にも吹奏楽があります。吹奏楽だけでも三つか四つの団があるわけで・・・


音楽人口の層の厚さに、ビックリします。
この方たち、なんでもこなすんだねえ。