爆睡の息子A

夏休みを前にした試験の合間を縫って、この三連休に息子Aがお正月以来の帰省をしました。
久しぶりということで、こちらとしてもチヤホヤする気持ちが出て、少々饗応なんかしてしまいました。饗応ついでに、息子A・Bと私の三人で、マーラー八番の演奏会にも行ってきました。
もともと私と息子Bの二人で聴きに行く予定でチケットを買っていたのですが、せっかく息子Aが来ているのに、一人で家で留守番というのももったいないので、あまり乗り気ではなそさうでしたが、一緒にいくことにしたのでした。


マーラー八番って、ご存知でしたか?私は聞いたことがありませんでした。
一番と五番は有名ですが、八番・・・?
なぜ、頻繁に演奏されることがないのかは、舞台を見て判明しました。合唱付きだったんですね。
今回は、なんと、合唱の規模が半端じゃなかった!1000人だって!(実際には合唱850人、オーケストラ構成が150人くらいだったそうですが・・・・)
息子が所属する高校のオーケストラの顧問N先生が中心となって、なんと、去年から一年がかりでマーラー交響曲全てを名古屋のアマチュアオーケストラが一曲ずつ演奏するという夢のような企画の〆が八番だったというわけ。


で、まあ例えるならば、音の塊が舞台から客席に向かってくるみたいな大迫力の演奏なんですが、ふと横に座っている息子Aの様子を覗き見て、びっくりしたのなんのって。あの大音響大迫力の中で、爆睡していたのです。こっくりこっくり舟をこいでいたのは、始まってから10分後のことでした。私は気がついたときに隣の息子の腕や膝をつついて爆睡から救い出していのですが、そのうちに、「ゴーーーーーっゴーーーーーっ」と鼾までも響かせ始めてしまいました。
あきれてモノもいえないとはこのことです。


息子Aは、大学でも吹奏楽に所属してチューバを吹いています。そういえば、私が五月に東京を訪れた時、夕方、震度四の地震がありました。
「今日、夕方地震があったけど、結構揺れて怖かったね」
といいましたから、
「へっ、そんなものあったか?」
というのです。部活の練習中で、誰も揺れには気付かなかったというのです。震度四の揺れに気付かないって、一体なによ。
吹奏楽とは、そういう音量の中で演奏しているのか?
だとしたら、マーラーの1000人の交響曲くらい、それこそ「へっ」みたいな音量なんでしょうか?


結局、最初と最後の10分ずつは聞いていたらしく、
「良い曲だった」
との感想が述べられました。