月餅の思い出(恐怖バージョン)

この時節柄、中国で仕事しているお父さん(時々は女性もいるかも)たちの身の安全が心配です。
我が家も心配してます。


10月1日は中国の国慶節で、長期休暇があります。それを利用して、夫が今、一時帰国中です。
中国では、この時期に大量に「月餅」が出回ります。それを家庭で食べたり、贈り物にしたりします。
アメリカのカリフォルニア州で生活していたときも、この時期に中国系のスーパーや中華料理のお店では月餅が売られていました。さすがに中西部ではその習慣は見ませんでした。


それで、今回も夫が帰国した時に、月餅をお土産に持ってきました。
今から7〜8年前、夫がまだ日本にいたころ、上海に出張したことがありました。今思えば、この時期だったのでしょう。やっぱりお土産に月餅を買ってきました。空港内の免税店で売られている、『中国政府お墨付き』の、値段もしっかりしたものでした。


が、その月餅のまずいことといったら!
味の好みの問題ではなくて、生理的に「何か身体に対して危険なものが入っているかも・・・」的な味のする餡子でした。


結局、会社の同僚に持っていったお土産は、不人気で誰も手をつけなかったので、しばらくして、職場から持ち帰ってきて捨てました。


この話にはオチがあって、(以前にも紹介したかも・・・)更に恐ろしい話が続きます。


半年後、我が家の分のお土産月餅が、台所の棚の奥からひょっこり出てきました。
「げっ。やっちまった〜。あの時、封を切っちゃったから、きっと青かびビッシリのすごい状態になっているだろうな」
と、怖いもの見たさで蓋を開けたときの驚きといったら!
青かび以上の衝撃でした。
ナンだと思いますか?
白カビですか、黒かびですか、腐って原型無しですか?
いやいや、そんなもんじゃない。


なんと、私が見たものは、半年経っても表面の皮がツヤツヤ輝いて、ほとんど食品サンプルのような艶を放つ月餅でした。
「こわっ」
思わずゴミ箱へ直行。


その恐怖感を更に助長させた出来事が、毒入り餃子事件でした。
メタミドホスの後の出来事だっただけに、余計に恐怖感が増したものです。