天然過ぎる話・・・その一

一昨日、ご近所さんの奥さんが新年会を開いてくれて、一人一皿もちよりの女子会となりました。
初笑いというには少々遅めですが、相当インパクトのあるボケ話を聞きましたので、披露したいと思います。


この会を主催してくれた奥さんは、私のブログの中でもたびたび登場する「ご近所さん」で、息子Bが年に数回バイトしているネコ(飼い主が海外旅行などで長期留守にするとき、ネコの世話をしています)の飼い主さんです。


年に数回国内国外の長期旅行にでかけるようなセレブな人ですが、かなりの天然キャラをしています。芸能人が「わたし、かなり天然キャラで・・・」なんていって、自分の失敗談をかわいく披露してくれていますが、うちのご近所さんのに比べたら、んなもん横綱十両みたいなもん。



かつて、彼女がフランス駐在していたときの話。20年以上も前です。
ある日、郊外の自宅からパリへ買物に出かけました。
幾つかの用事や買物を済ませて、帰ろうと思ったとき、ふと、周りのフランス人たちの視線を感じたそうです。みんなが、彼女の顔をじっと見つめるのでした。
「あら、どうしたのかしら」
ふと建物のガラスを覗き込んだとき、彼女は自分でのけ反りそうになったに違いありません。
「サングラスの玉が片方ない」
だったからです。
この辺で落としたに違いないと、来た道を戻って探してみましたが、とうとう見つけることは出来ませんでした。
「仕方がない・・・」
と電車に乗ってパリを後にして、駅に停めた自分の車に戻ったとき、もう一度のけ反ったに違いありません。


なぜなら、パリの街の中で落としたはずのサングラスの玉は、車の中に落ちていたからです。
「じゃあ私って、今日一日、初めから最後までパリの繁華街で、片方の玉が入っていないサングラスを堂々とかけていたんかいっ」
玉を落としたときの可能性について、二つの疑問があります。
一つは、最初から片方の玉しかないサングラスを、かける時に気がつかないなんてことはあるのか。
もう一つは、車の中で玉が落ちたとしたら、それに気付かずに運転しているなんてことがあるのか。


実は、彼女こそ、この両方の「〜なんてことがあるのか」が、起こってしまうほど天然キャラの持ち主なのです。


彼女は、いつ落としたにせよ、玉を落としたことに気付かなかった自分がボケていたという風に解釈していましたが、この話を聞いた全員(もちろん私を含む)は、もっと違う点に驚いていました。

フランス人は、恐らくパリに向う電車の中でも、片方しかガラスが入っていないサングラスをかけた東洋人の女の顔を絶対にじろじろ見ていたと思う。なのに、フランス人の視線に気付くのがパリでの用事を全て済ませたあと(何時間滞在していたかは不明ですが・・・・)になって気付いたって、じろじろ視線に気付くの、遅すぎませんか?
「自分がまさかそういうことになっているとは思っていないから、堂々と片方カラのサングラスをかけていたわけで、それだけ堂々としてると
きっとフランス人は『この東洋人の女性は目が悪いんだろう』と思っていたんじゃないか・・・・」
という分析に一同納得。
すごすぎる天然キャラの話、続きはまた明日ということで。