かんだやぶそば

昨日の晩、無事東京見物を終えたジジババが戻ってきました。
大学生の孫に、いろいろ連れまわされた上、あの寒さでしたから、随分とお疲れモード。で、私は気を利かせて、二人を家まで送り届けたあとは、土産話もそこそこに、すぐに自宅に帰ってしまいました。


ジジババが帰宅して一時間くらいしたとき、息子Aから電話がかかってきました。
「かあさん、ニュースみた?」
というのです。
何のニュースだったかというと、東京では歴史のある有名な蕎麦屋さんが火事で燃えているニュースが、トップくらいのニュースで流れているというのです。
その、蕎麦屋さんこそが「かんだやぶそば」で、一昨日の夕食に息子Aとジジババが立ち寄ったところだったのです。
(ちなみに息子Aは、小学生の時に一度行ったことがある店で、おぼろげながらも覚えていたようです。息子Bに聞いたら全く覚えていないとのこでした。)
「じゃあ、なによ。あの建物で夕食に蕎麦を食べた最後(正式には最後から一日前)の客だったてことか?」


実は、あの蕎麦、
「うまかったが、値段設定が少々高めだった」
と、ジジは言っておりました。
しかし、あの「かんだやぶそば」で最後(正確には一日前)に食べたという付加価値がついたおかげで、一気に特別感が付加され、
「風情のある、良い店だっただけに、惜しいことだった」
という感想に変りました。


本当に、一寸先は闇というけれど、何が起きるかわかりません。
ババは、
「今日の新聞記事は、切り取って日記に貼っておくことにするわ」
と、少々興奮気味に話していました。