漢字読み問題が・・・・

先週末金曜日は、今年最後の定期テスト、学年末テストがありました。
そこで意外なことを発見しました。
今回は、漢字テストの20点分のうち15点が漢字の読み問題だったのです。毎回、授業の前に実施した小テストの得点を見る限りでは、けっこう出来がよかったので、
「今回は、読み問題がメインなので、かなり高得点が期待できそう」
と思っておりました。

ところが、蓋を開けてみると、とてつもなく出来が悪いのには驚いてしまいました。
今回出た問題の一例を揚げると
言質・市井・知己・頒布・・・・など、新聞などで、日常的に使用されているようなレベルのものばかり。
げんしつ・しじょう・ちこ・ぶんぷ・・・なんて、形声文字みたいな漢字の読み、高校二年生の現代国語の問題には出ないでしょうに。


で、時々悩んでしまいます。
漢字の書き取りや読みの問題を宿題に出すと、ひたすら書き写してきてくれる人が多いんだけど、本当に覚えてくれているとはとても思えないんだよね。
かといって、何も手当てをしなくても覚えないし。


以前、生徒からこんなことを言われました。
「私、頭悪いから、漢字の小テストする一瞬前に覚えて、テストが終わったら瞬間的に忘れるんだけどさぁ、こんなことやってて意味あるのか?」
そうか〜、やっぱり君も疑問に思っていたのかぁ。
私がなんと答えたかって?
「そうだよね。一瞬後には忘れるよね。恐らく次に同じ問題をやるときも、一瞬前に覚えて、テストが終わったら忘れちゃうんだろうけど、ただ、初めての時に一瞬後に忘れたものが、きっともう少しだけ長く頭に残るんだと思う。そいでもって三回目になると、更にもうちょっと長く頭に残って、四回目には随分覚えているんじゃないかな。要するに反復が足りないってことだ」


これは、私が英単語を覚えるときの実感でもあるんだけど、これこそ、実体験してみないと分からない感覚なんだろうね。
本当は、もっとしつこく反復させて、
「な〜んだ、覚えるってこういう感覚なのか」
というのを実感させてあげたい。
だけど、毎回毎回、40問ずつ新しい漢字のテスト範囲があって、その小テストを消化するだけで必死なのが実情。
生徒も一回のテストが終わると、一旦頭の中をリセットしてきれいサッパリ忘れてしまうので、なかなか「覚える感覚」を体験させてあげられないのです。