孟母とはこういう人のことです

昨日、聞いてきたばかりのホットな話題です。
現代版孟母の話です。誇張は一切ありません。


その孟母は、旧帝国大学を卒業したあと、なんとアメリカの名門大学ハーバードを卒業したという才媛です。(便宜上、彼女のことは孟母と呼びます)
ハーバードに留学したという人の話はチラホラききますが、卒業してきたという人は珍しいのでは?
さて、その孟母は結婚して、一人息子さんが生まれました。掌中の珠のように育てたのでしょう。ご子息は、とっても優秀なんです。


孟母と同じ大学を卒業した私のお友達(この話を教えてくれた人)は、毎年、年賀状のやりとりがあって、孟母とその家族の近況について、毎年更新の情報がくるそうです。


ピアノがとってもうまくて、○○大会で入賞とか優秀とか華々しい成績をとったこと。
お受験も難なくこなして、私のお友達と同じ中学に入学したこと。ちなみにうちの愚息と同じ中学です。


孟母の気持ちは分かりますが、毎年毎年の年賀状に、そうも華々しい成績ばかりのってくると、ちょっと鼻につくかも・・・・
まあ、それはいいとして、孟母は、中学生になった息子さんに勉強の内容を質問されても全て答えられるようにと、息子に先立って常に数学の予習をしているのだそうです。(年賀状の報告による)
孟母の母校は、大学入試の二次試験に数学があったところですから、きっと数学も得意なのでしょう。ハーバードを卒業してきたくらいなので、英語はもちろんペッラペラなんでしょう。
その他の教科なんか言うに及ばすなのでしょう。


ですから私の友達が驚いたのは、そんなことではありません。
なんと今年の年賀状には、とうとうこんな報告があったそうです。
意訳すると・・・
「今年から、息子の体育の授業で、サッカーが始まって、私は彼にリフティングを教えるために、練習を重ねています。パソコン動画でコツを学習したり、教則本を読んだりして研鑽して、やっと私もリフティングが出来るようになりました」
孟母は、40代後半とお見受けします。
40歳後半でも、研究と研鑽にやり、サッカーボールのリフティングがマスターできる!
というのも驚きですが、それが「息子のために」ってところがもっと驚きです。


どうですか?
こういう人が本物の孟母なんでしょう。
ところで、まだまだ体育を始めとする副教科の試練は続きますよ。
体育だったら、柔道受身・剣道の構え・水泳のバタフライ。美術だったら点描(大抵の家では、母親が息子の代わりに、その内職を請負い、腱鞘炎になっているそうです)、家庭科だったら刺し子の作品・・・など。
孟母は、おそらく全身全霊でそれらの予習と作品作りの手伝いをするんでしょうねぇ。


ある意味、子どもの中学高校時代というのは、親にとって青春をもう一度やり直せる機会だったのかもしれませんが、無能なナンチャッテは、あたら無益に過ごしてしまいました。